ネパール首都がクラクション禁止に アジアで異例の規制も運転手「運転難しくなる」
ネパールの首都カトマンズ市内に掲げられた「クラクション禁止」規制の横断幕=4月24日(共同)
大混雑する中、周囲を威嚇するように鳴りやまない車のクラクション-。インドやネパールなど南アジアでは一般的な光景だが、ネパール首都カトマンズで4月に「クラクション禁止」規制が導入された。「そこのけ、そこのけ」の南アジアでは異例の取り組みで、市民らは注意深く推移を見守っている。
規制は4月14日に導入された。地元紙の報道では、カトマンズのクラクションによる騒音は最大120デシベルで、道路脇の住民の生活に支障が出ていた。
新たな規制では、危険時以外にクラクションを鳴らした違反者は500ネパールルピー(約540円)の罰金支払いを求められる。
4月末までのところ規制はおおむね守られている。ただ、運転手のディパク・タマンさん(31)は「歩行者もバスもバイクも見境なしに路上を動き回る。クラクションを使わない運転は難しい」と途方に暮れていた。(共同)
関連記事