北が弾道ミサイル発射 韓国新政権がNSC招集 安倍首相「断じて容認できず」
菅義偉官房長官は14日早朝に記者会見し、北朝鮮が同日午前5時28分ごろ、弾道ミサイル1発を発射し、30分ほど飛んだ後、日本海に落下したとみられることを明らかにした。ミサイルの着弾地点は「日本の排他的経済水域(EEZ)ではないと推測される」と述べた。現時点で、着弾地点の付近を航行する航空機や船舶などの被害は確認されていないという。
安倍晋三首相は同日早朝に首相官邸入りした際、北朝鮮による弾道ミサイル発射について記者団に対し「国際社会の強い警告にもかかわらず、北朝鮮が弾道ミサイルを発射を強行した。断じて容認できない、強く抗議する」と述べた。首相は、政府は国家安全保障会議(NSC)の関係閣僚会合を開くことを明らかにし、「米国や韓国とも連携しながら高度の高度の警戒態勢を維持し、国民の安全確保に万全を期す」と強調した。
また、「度重なる北朝鮮のミサイル発射はわが国に対する重要な脅威であり、国連安全保障理事会の決議に明確に違反すると」と述べた。政府は外交ルートで北朝鮮に厳重抗議した。
政府は、危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室に緊急参集チームを招集し、情報集約などを急いだ。
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【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が14日早朝に発射した弾道ミサイルは、約700キロ飛行したと、韓国軍合同参謀本部が明らかにした。北朝鮮による弾道ミサイル発射は4月29日以来、15日ぶり。今年に入って7回目となる。
ミサイル発射を受けて、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は同日朝、国家安全保障会議(NSC)を招集。対北経済協力の再開など、融和政策を模索する文氏にとって、今回のミサイル発射にどう対応するかは最初の試金石となる。
韓国軍によると、北朝鮮がミサイルを発射したのは、平壌から北に約100キロ離れた平安北道(ピョンアンプクト)亀城(クソン)付近。数日前から発射準備の兆候があり、日米韓当局が警戒していた。
2月には、この付近から潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を改良した中距離弾道ミサイル「北極星2」を発射している。
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