ベトナムのグエン・スアン・フック首相、米抜きTPPに積極関与
ベトナムのグエン・スアン・フック首相=5月31日、ワシントン(ロイター)
ベトナムのグエン・スアン・フック首相は2日、訪日を前に日本メディアのインタビューに応じた。米国が離脱を表明した環太平洋連携協定(TPP)について「日本などと協力して、バランスの取れたTPP(の実現)に向け最も適切な方策を探る」と述べた。
ベトナムは日本とともにTPP交渉に参加。米離脱によりTPPのメリットが薄れたことから、現行の合意内容のままの発効に消極的とされていたが、フック氏は米離脱後もTPPの重要性は依然高いとして、残る11カ国での発効に向けた交渉に積極的に関与する姿勢を示した。
フック氏は米離脱後のTPPの在り方を巡る議論を主導する日本に関し「新しい方策を見つけるための日本の努力を評価する」と述べた。
フック氏は4日から訪日し、安倍晋三首相らと会談するほか、国際会議などに出席する予定。(共同)
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