東芝株は2%下落 市場好感せず 「材料出尽くした」

東芝半導体売却
東芝は半導体子会社の売却先として日米韓連合と優先的に交渉を進めることを決めた=21日午後、東京都港区(福島範和撮影)

 21日の東京株式市場で、東芝株の終値は前日比7円20銭(2.18%)安の323円ちょうどだった。東芝は同日、半導体子会社の売却に向け、政府系ファンドの産業革新機構や米ファンドなどの連合と優先的な交渉に入ると公表したが、市場は好感しなかった。

 準大手証券の関係者は「交渉先をめぐる報道が連日出たことにより株価が上昇していたが、発表により材料が出尽くしたと投資家が判断した」と分析した。