岸田文雄外相、7月上旬の日欧EPA大枠合意に意欲

 
岸田文雄外相(斎藤良雄撮影)

 岸田文雄外相は30日午前の記者会見で、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)をめぐる同日の閣僚級協議について「G20(20カ国・地域首脳会議)の際の日EU首脳会談も念頭に置きながら、全力で取り組んでいきたい」と述べ、7月上旬の大枠合意に意欲を示した。

 岸田氏は同日夕から東京都内でマルムストローム欧州委員(通商担当)との会談を予定している。協議は1日まで続く見通しで、岸田氏は「当然のことながら激しい、厳しいやりとりになると考える。国益の観点からも全力で取り組んでいきたい」と強調した。

 G20首脳会議は7月7、8両日に独ハンブルクで開催される。安倍晋三首相は、これに先立ち日EU首脳会談に臨む方針で、24日の神戸「正論」懇話会の設立記念特別講演会では「日本と欧州の経済連携協定の大枠合意を目指したい。21世紀の経済秩序のモデルだ」と述べている。