TPP首席交渉官に梅本氏を専任起用 政府、早期発効目指す
政府は7日の閣議で、国際貿易・経済担当大使と、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で事務方のトップを務める首席交渉官に梅本和義駐イタリア兼サンマリノ、マルタ大使を充てる人事を決定した。発令は同日付。前任の首席交渉官の片上慶一氏は外務審議官と兼務していたが、梅本氏は事実上、専任となる。
TPPは米国が離脱を表明したが、日本政府は早期の発効を目指しており、専任の事務方トップを置くことで今後の議論を主導する狙いだ。梅本氏は12日から国内で開かれる首席交渉官会合で議長を務める。
片上氏は今年4月から首席交渉官を兼任。今月14日付で外務省を退職する。
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【プロフィル】梅本和義氏
うめもと・かずよし 東大院修了。1977年外務省。国連政府代表部大使などを経て2017年4月から駐イタリア兼サンマリノ、マルタ大使。66歳。東京都出身。
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