ミャンマー、国内旅行客2.3倍 民政移管機に 業者急増で競争激化
ミャンマーは、国内旅行市場が拡大している。同国の国内巡礼・旅行業者協会によると、2016年8月~17年4月の国内旅行者数は前年同期比約100万人増の710万人となり、11~12年同期の310万人から2.3倍に膨らんだ。11年の民政移管が拡大のきっかけで、現在では地場旅行業者間の競争も激化しているという。現地紙ミャンマー・タイムズなどが報じた。
同協会の幹部は、17年4月の水祭りでは最南部タニンダーリ管区に1000台の巡礼バスが向かったとし「ミャンマーの国内旅行者はこれまで宿泊には僧院やゲストハウスを使うのが一般的だったが、最近では割高でもホテルを希望する旅行者が増えた」と述べた。
また業界関係者は、拡大が始まったばかりの国内旅行市場では比較的容易に事業を運営できるため、起業が相次いでいると指摘する。ミャンマー旅行業協会(UMTA)によると、同国の国内旅行を専門とする代理店は14、15年と300ずつ増加し、現在は登録業者が2250を超えた。
こうした業者の多くが団体でのパッケージツアーを提供しており、観光ではエーヤワディー管区のングエサウンやチャンターのビーチリゾートなど、巡礼ではマンダレー管区のバガンなどが盛況だという。
しかし、ミャンマーの国内旅行市場はすでにツアー旅行一辺倒ではなくなっており、多様化と競争の段階に入っているとの見解もある。現地誌フロンティア・ミャンマーによると、15年頃からは消費者の意識の変化が顕著になり、会員制交流サイト(SNS)などでのパッケージツアーの宣伝が急減した。
ヤンゴンの旅行業経営者は「最近では個人の趣向に合わせた旅行を希望する消費者が増えた」と指摘する。短期間に予定を詰め込んだツアーよりも、自由時間を重視する傾向が強まったとの見解だ。これに伴い、旅行業者にもより多様なサービス提供が求められるようになっているという。
UMTAの幹部は「政府は観光といえば外国人旅行者しか念頭にない。しかし、国内旅行も観光業に多大な貢献ができる」と述べ、政府が国内観光の振興にも注力すべきだとの認識を示した。(シンガポール支局)
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