台風直撃で投票日大荒れ 気象庁「早めの投票を」異例の呼びかけ
衆院選投開票日の22日は台風21号の接近で九州から関東にかけての太平洋側を中心に大雨が降る可能性があるとの見通しを気象庁が20日、明らかにした。同庁は「事前に投票を」と期日前投票を行うよう異例の呼びかけに乗り出した。大雨で投票率が下がる可能性があり、繰り上げ投票実施を決めた選挙管理委員会も全国で相次いでいる。
気象庁によると超大型で強い台風21号は22日に沖縄の東沖を北上、23日に本州南岸に上陸する見込み。上陸前から前線が活発化し、九州で21日朝から、四国、近畿、東海、関東甲信では22日未明から大雨となる恐れがある。暴風は九州で22日未明から、その他は22日午後から警戒が必要としている。
台風21号は進路上の海域で平年より水温が1、2度高く、22日午前9時には最大風速44メートル以上の「非常に強い」勢力に成長する予想。20日午後3時現在、風速15メートル以上の強風域が半径800キロ以上の「超大型」の大きさに成長した。
風雨は22日夜半にかけて強まる。気象庁の松本積主任予報官は「できれば事前に投票を済ませた方が安全。当日は安全に投票できるか、その時、その場の状況をよく見て判断してもらいたい」と呼びかけた。
荒天の日は投票率が低下する傾向がある。大平正芳政権下で行われた昭和54年衆院選では10月7日の投開票日に台風18号が接近。投票率は68.01%で前後と比べ5ポイント以上下がった。
投票箱の運搬に支障が出る離島地域を中心に繰り上げ投票が決定している。高知県選管は宿毛市、熊本県選管は上天草市のそれぞれの離島で21日に繰り上げ投票を実施すると発表した。
その他に繰り上げを決めたのは、宮城県石巻市、三重県の鳥羽市と志摩市、兵庫県南あわじ市、徳島県牟岐町、大分県の佐伯市と津久見市、宮崎県串間市、沖縄県南城市などの離島。22日の開票まで市役所などで投票箱を保管する。同日投票を予定していた知事選や市議選なども同様に繰り上げる。鹿児島県の一部離島では19日、繰り上げ投票を全国に先駆けて実施した。
一方、内陸では投票時間の繰り上げを決めた選管も。山梨県南部町選管は町内13カ所の投票所のうち、第7投票区の閉鎖時刻を2時間繰り上げ、午後4時にすると発表した。「落石や倒木の恐れがあり、投票者の安全を考えた」としている。
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