カンボジア 航空市場で顧客争奪戦が激化 新規5社が事業申請

 

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 カンボジアは、新規航空会社の就航が来年にかけて相次ぐ見通しだ。カンボジア民間航空局(SSCA)によると、同国の航空運送事業許可を新たに申請していた航空会社5社のうち、すでに1社は認可を取得し、残り4社も来年に認可される予定という。同国は航空需要が拡大するなか、国内線、国際線ともに今後、国内外の航空会社の間で競争が激化しそうだ。現地紙プノンペン・ポストなどが報じた。

 事業許可を申請した5社のうち、リトアニアのチャーター航空会社スモールプラネット航空は10月に認可を取得した。カンボジアを拠点に中国、日本、韓国などへの路線網拡大を見込む。残り4社のうち、KCインターナショナル航空、プリンスインターナショナル航空、カンボジアエアウェイズの3社はいずれも中国資本の地場新興航空会社で、来年の運航開始を目指す。

 カンボジアは、中国からの旅行者増が続くなか、中国資本の新興航空会社の就航が続いている。今年3月にJCインターナショナル航空、9月にはランメイ航空が営業を開始し、カンボジア国内線をはじめ、中国、東南アジアなどを結ぶ国際線の定期便を運航している。

 カンボジアで国内線と国際線を運航する航空会社は現在、国内外合計で約40社に上る。同国は、他国と比べて事業許可を取得しやすいことも新興航空会社の参入を後押しする。新規参入が相次ぐなか、競争激化が予測される。

 SSCAの広報担当者は、駐機スペースなど空港設備が受容能力を超えない限り、航空会社の数を制限するつもりはないとの見解だ。さらに、航空会社の参入増加に伴う市場競争で、運賃値下げやサービス向上が期待できるとの見方を示した。

 首都にあるプノンペン国際空港や北部のシエムレアプ国際空港など3国際空港の運営会社カンボジア・エアポートに出資する仏空港運営バシン・エアポートによると、今年1~9月の3空港の総旅客数は前年同期比25.7%増の630万人に拡大した。新規就航や路線網の拡充などが伸びを牽引(けんいん)したとみられている。(シンガポール支局)