三つどもえ、万博誘致へ決選投票必至 「票奪い合い」最後まで
日本政府が大阪への誘致を目指す2025年国際博覧会(万博)の開催地は、今月23日の博覧会国際事務局(BIE、本部・パリ)の総会で実施される加盟国の投票で決まる。ロシア(候補地・エカテリンブルク)、アゼルバイジャン(同バクー)と三つどもえの熾烈(しれつ)な票の奪い合いが続いており、日本は決選投票にもつれ込む展開を想定、勝機を探る。
加盟国数は170。3分の2の票を得た国がなければ、上位2カ国による決選投票が実施される。分担金が未払いの国に投票権はないが、日本の誘致委員会関係者によると、総会前日までに納めれば回復する。
今年6月時点で投票権があったのは126カ国。要請活動の過程で、アジアを中心にその過半数の国から文書や口頭で「大阪」を支持する意向が示されたというが、今後、全体の票数がどこまで増えるか不透明だ。日本の誘致関係者は「ライバル国が、ご法度のはずの分担金の肩代わりを持ち掛けているという情報もある」と警戒を強める。
1970年の大阪万博や2005年の愛知万博といった開催実績を持ち、今回は健康・医療への技術貢献を掲げる日本に対し、ロシアとアゼルバイジャンは「決まれば初開催」と激しく売り込む。関西経済連合会の松本正義会長は「行く先々で2カ国のお土産が置いてある。日本もラストスパートをかけるが、相手も加速している」と指摘する。
日本は大票田の欧州に重点的な働き掛けを実施。世耕弘成経済産業相はツイッターで、英外務省のフィールド閣外相(アジア太平洋担当)が日本の支持を表明した投稿を紹介、深い感謝を表明した。
これまで約100カ国の関係者と接触した松井一郎大阪府知事は「投票日当日までオセロゲームのような動きがある」と総会数日前からパリに乗り込み、1回目と決選投票の2回分の「お願い」に奔走する予定だ。投票は日本時間の23日深夜から24日未明にかけて行われる見込み。誘致関係者は「蓋を開けてみなければ本当に分からない」と話している。
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