「アクティブ・シニア」と呼ばれる巨大な購買層のニーズをつかもうと、企業は試行錯誤を続けている。
DVD・CDレンタルのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の増田宗昭社長(61)は、自らも含め60代以上を「プレミアエイジ」と名付けた。加盟する全国約4万5000店で約4000万人が利用するポイントカード「Tポイント」サービスの膨大なデータも駆使し、その消費動態を探る。
昨年12月には満を持して東京・代官山に「おとなのTSUTAYA」をコンセプトにした「蔦屋書店」をオープンした。
店に置く映画や音楽は往年の名画や懐メロを重視する一方で、書籍フロアには情報に敏感なシニアを意識して世界中から約3万冊の雑誌を集めた。カフェを併設するなど、店作りでは「上質」にこだわった。午前中から夕方はシニアや主婦層でにぎわい、夜には若者や出版・音楽業界関係者が集まる人気スポットになっている。
増田氏は、一つの答えを見つけた。