中国政府系ファンドの日本株保有状況【拡大】
この半年間に、中国政府系ファンドの保有比率が上昇した銘柄には、7位から5位になったパナソニックやNTT、5位から4位になった伊藤忠商事、全日本空輸などがある。9月末時点の保有額が最も大きかったのはトヨタ自動車で、1920億円。
173社の半数程度を買い増した一方、一部は売却して保有株数を減らした。安藤氏は「買い増し一辺倒だった投資行動が変化してきた」と指摘する。
ファンドの資金の出し手は、政府系の中国投資有限責任公司(CIC)などが中心とみられている。潤沢な“チャイナマネー”で日本株への投資を拡大してきたが、ここ数年はペースが鈍化している。
日本企業に対して議決権を行使した例は確認されておらず、保有目的は純投資とみられるが、「(大量保有報告書の提出義務がある)保有比率5%超の銘柄が出てくれば、市場の見方も変わってくる」(野村証券の西山賢吾シニアストラテジスト)との声もある。(高橋寛次)