「インフレ期待」の高まりカギ 物価目標2%実現 (2/2ページ)

2013.1.15 07:00

消費者物価指数の前年同月比増減率

消費者物価指数の前年同月比増減率【拡大】

 Q 金融緩和をもっと強化すれば

 A 日銀が昨年9月から12月にかけて実施した追加緩和の規模とスピードは過去に例のない勢いだが、それでも物価上昇の兆しはない。「2%の物価目標」は、人々にこの先物価が上昇するという「インフレ期待」を盛り上げようというカンフル剤の役目だ。

 Q うまくいくのかな

 A 「物価目標」を導入する前から株価は上昇傾向にある。これは「資産インフレ期待の高まり」とみる専門家もいる。また、今以上に円安を進めることで輸入に頼るエネルギーや原料、素材などの価格が上がり、最終製品への価格転嫁により、CPIが上昇するシナリオもある。

 Q その他には

 A 日銀はFRBが実施する「無制限緩和」についても議論に入る。購入した国債が償還を迎えても国債保有残高が減らないよう、同額分を買い直すことを示す案などがある。このほか、より残存期間の長い国債や株式、CP(コマーシャルペーパー)、REIT(不動産投資信託)などリスク性資産の購入拡大も検討する。

 Q 大胆な金融緩和にリスクはないの

 A 日銀の国債買い取りが政府の財政穴埋めと市場に判断され、国債の売りが加速し、長期金利が上昇(国債価格は下落)する懸念もある。政府・日銀の責任は重い。