ネスレは英BBCに対し、「ドイツの納入業者に問題があったことを確認した」と説明。「食品の安全性に問題はないが、食品ラベルの誤表示は消費者の高い期待を裏切ったことになる」と謝罪した。
混入問題は、英国の隣国アイルランドの食品安全庁による抜き打ちDNA検査で先月(1月)15日にハンバーガー用牛肉から馬肉が検出されたのを機に拡大。英国で学校給食のパイなどに馬肉が使われていたことが判明したほか、フランスの食品メーカーの「牛肉ラザニア」が100%馬肉だったことが明らかになるなど、偽装表示は欧州10カ国以上で見つかっている。
馬肉混入に最も大きな衝撃を受けたのが英国だ。18日にロイター通信が報じた英コンシューマー・インテリジェンスの世論調査によると、対象となった2200人超の成人のうち、5人に1人が問題発覚後に食肉の購入量を減らしたと回答。約65%が表示への信頼感が低下したとし、約60%が地元の精肉業者から食肉を購入したいと答えた。