MICEは、ミーティング(M)、インセンティブ(I)、コンベンション(C)、エキシビション&イベント(E)の頭文字で構成されている。大規模な集客が期待できるうえ、付随イベントの開催なども見込めるため、観光客1人当たりの単価が通常の1.5~2倍になるといった利点がある。
タイは現在、仏教寺院などが数多く残る北部チェンマイに1万人を収容できる国際会議・展示場を建設中のほか、プーケットや中部パタヤなどにもMICE施設建設の構想がある。観光地として人気の地域にMICE施設を建設し、イベント誘致を有利に進めようとする思惑だ。キティラット副首相は観光産業の今後の課題として治安向上などをあげ、「観光は経済を牽引(けんいん)する鍵だ」と述べて官民一体で振興に取り組む意欲を示した。
東南アジア各国は観光振興を目指しており、インドネシアやシンガポールなどもMICE誘致に力を入れている。競争激化のなかで観光客増加を実現できるか。今後、タイ政府の手腕が問われる場面も出てきそうだ。(シンガポール支局)