しかし、これだけのメリットがありながら、「地溝油」のバイオディーゼルへの活用はいまだ全面的な商業化には至っていない。
その理由を劉副総経理は「原料となる廃油の確保の難しさにある」と指摘する。同社の「地溝油」の買い取り費用は1トン当たり5000~6000元(約7万6000~9万1000円)。それに各種運営費用や税金などが加わるとコストは7000元前後に膨らみ、利益はほとんど出ないという。
制度に抜け穴
しかし、それでも買い取り価格が個人の回収業者より低く、中小の飲食店は廃食用油をほとんど個人の回収業者に回してしまうため、「地溝油」は再び食用油として食卓に上る。
こうした現状に対し、重慶工商業連合会の厳●副主席は「食の安全の管理監督制度には多くの抜け穴があり、厳格な管理をしている地域ですら、正規のルートで回収される地溝油は全体のわずか50%にしか過ぎない」と危機感を示した。