FTAで最大の恩恵を受けたのは自動車部品産業だと専門家は口をそろえる。12年3月~13年1月の自動車部品輸出額は前年同期比12.6%増の52億3000万ドル、輸入額は同16.5%減の3億3000万ドルだった。
また完成した自動車に対する関税は米韓両国とも段階的に撤廃することで合意しているが、それでもFTA発効後の12年3月~13年1月に韓国車の輸出は前年同期比21%増、米国車の輸入は同92.2%増となった。
このほか農産物輸出は同時期に同7.6%増加した。対外経済政策研究院の研究員は「FTAで最も大きな打撃を受けると予想されていた農産物の輸出も好調だったことは驚きだ」と述べている。
一方、果物農家はFTAによる関税引き下げで大きな打撃を受けた。オレンジの輸入関税は50%から30%に引き下げられ、輸入量が33.4%増加。チェリーの輸入量は78%増、ブドウの輸入量は21.6%増だった。今年は、オレンジとブドウの関税がさらに引き下げられるため、果物農家の状況は一段と悪化しそうだ。(ソウル支局)