日銀決定会合 国債購入方式統合 緩和姿勢分かりやすく (2/2ページ)

2013.4.4 08:00

 Q.統合に問題はないか

 A.政界や市場には、国債購入の『歯止め』がなくなると心配する声もある。日銀は、お札の発行残高を超えて長期国債を購入することを禁じる『銀行券ルール』を01年3月に自ら定めた。日銀が際限なく国債を購入すると、『財政ファイナンス(借金の穴埋め)』と受け止められかねない。そうなれば、日本の財政や中央銀行の信頼が崩れて国債価格が暴落(金利は上昇)する恐れもある。日銀の国債保有残高はすでにお札の発行残高を上回っているが、金融緩和の特別措置として基金を別枠扱いとすることでルールを維持してきた経緯がある。

 Q.歯止めがなくなるのか

 A.黒田総裁は、物価目標が国債購入の行き過ぎを抑える役割も果たすとみている。ただ、統合後に新たな購入目標を明示し、銀行券ルールに替わる歯止めとする可能性もある。

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