カンボジア、農業の実態把握へ 初のセンサス実施

2013.4.24 07:00

 カンボジアは農業の実情把握に向け、同国初となる農業センサスの活動を開始した。世界銀行の2011年統計によると、同国の国内総生産(GDP)は128億7531万ドル(約1兆2765億円)。農業はこのうち32.8%を占める主要産業だ。政府は農業センサスで信頼できる統計データをまとめ、農業発展につなげたいとしている。現地紙プノンペン・ポストが報じた。

 センサスの費用総額は550万ドルで、このうち140万ドルをカンボジア政府が負担し、残りを米豪や国連食糧農業機関(FAO)など各国政府・機関が支援する。

 計画省の幹部は「信頼性の高い統計データをもとに適正な農業政策の立案・実施ができるようになる」と述べ、センサスの意義を強調した。

 また、現地非政府組織(NGO)のカンボジア農業研究開発センターも、投資家が投資計画を立てやすくなるとセンサスの実施を歓迎している。

 センサスは、今年3月末からカンボジア政府とFAOが共同で実施している。内容は農地の面積・分布、生産手段や品目、灌漑(かんがい)設備の有無、農家の家族構成など多岐にわたる。今後、9月までに調査を終えて統計データの作成に入り、15年初めまでに調査結果を公表する予定だ。(シンガポール支局)

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