一方で同氏は、業界全体で計20億ドル(約2050億円)近くの損失を計上した2011年度(11年4月~12年3月)以降は、ある程度の改善がみられると述べた。格安航空会社(LCC)で国内最大手のインディゴが黒字経営を維持。またインド航空会社2位のジェット・エアウェイズとLCCのスパイスジェットも昨年10~12月期に黒字化を果たした。
タイラー氏は、インド政府が航空業界の外資規制緩和に昨年9月から踏み切ったことを評価している。
これにともない、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のエティハド航空がジェット・エアウェイズと出資交渉で合意、ジェットの株式24%を約3億8000万ドルで取得すると発表するなど新たな動きが出ている。
また、インド外国投資促進委員会は、マレーシアのLCC大手エアアジアが49%出資し、財閥のタタ・グループと投資会社のテレストラが参加する合弁事業計画を承認した。今後、インドの空の勢力図が塗り変わっていきそうだ。(ニューデリー支局)