11日の日銀の金融政策決定会合で政策の現状維持を決めたことを受け、同日午後の東京市場では一気に円高株安が進み、円相場は一時1ドル=97円台を記録。日経平均株価も大幅反落した。ただ市場関係者の間には「戦力の逐次投入はしない、とした黒田東彦(はるひこ)総裁の発言と整合性がとれている」など、決定内容を評価する声もあり、日経平均の前日比下げ幅は、600円超を記録した10日の上昇幅の3分の1以下にとどまった。
11日の東京株式市場は朝方、決定会合の結果を見極めようと売買を手控える動きが強く、前日終値を挟んでもみ合った。
決定会合の結果が伝わったのは正午前。外国為替市場では円が一時1ドル=97円台後半まで買い進まれた。午後5時現在は前日比21銭円高ドル安の1ドル=98円17~18銭。ユーロは30銭円安ユーロ高の1ユーロ=130円26~30銭。
株式市場も午後の取引開始直後から不動産株などの金利敏感株を中心に売り注文が殺到。日経平均株価の下げ幅は一時210円を超えた。しかし、その後は下げ渋り、前日比196円58銭安の1万3317円62銭で取引を終えた。東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)の終値は10.82ポイント安の1101.15だった。
同日の株安について、一部では日銀に対する「失望売り」との見方もあったが、前日に636円高の1万3514円と約1週間ぶりの高値水準をつけていたこともあり、株価を調整する売りが出やすい地合だった。こうした中、「短期筋の投機的な売買」(大手証券)が下げを主導したとの見方がもっぱらだ。