ジャカルタにある米外食大手マクドナルドの店舗。近年はASEAN各国からもフランチャイズ方式によるインドネシアへのブランド進出が相次ぐ(長谷川周人撮影)【拡大】
人口2億4000万の巨大市場、インドネシアで、事業者が別の事業者からブランドなどを用いて事業を行う権利を得るフランチャイズ方式の事業が拡大している。インドネシア・フランチャイズ・ライセンス協会によると、2012年末のフランチャイズ事業による店舗数は10年に比べ2倍となる約2000店。12年の合計売上高は前年比15%増の115兆ルピア(約1兆1615億円)だった。現地紙ジャカルタ・ポストが報じた。
外国からのブランド参入も活発で、最近では15年に市場統合を控える東南アジア諸国連合(ASEAN)各国からの進出が相次ぐ。マレーシアからは現在までに約20のブランドが進出。マレーシア・フランチャイズ協会幹部は「統合に向けて域内の物品・サービスの流れがスムーズになり、商機は今後も拡大していく」と述べた。
また、現在は5ブランドが進出しているフィリピンのフランチャイズ協会幹部も「統合は常に念頭にあり、域内への進出は意識している。なかでもインドネシア市場の大きさは魅力だ」と述べ、今後は進出が増えるとの見方を示している。