シンガポールの雇用市場が回復している。米人材コンサルティング会社ハドソンの最新報告によると、調査に参加したシンガポール企業337社のうち、今年第3四半期(7~9月期)に新規雇用を予定していると回答した企業の割合は前期比5.5ポイント増の48.7%となり、2011年10~12月期以降で最高を記録した。現地のチャンネル・ニュース・アジア電子版が伝えた。
従業員数を維持するとした企業の割合は48.7%で、従業員数を減らすとした企業は3%以下だった。
ハドソン・シンガポールは「企業のシンガポール経済に対する期待感が高まり、雇用市場は減少から増加に転じた」と分析する。
新規雇用を予定する企業の割合を業種別に見ると、トップから順に製造業が50.9%、IT(情報技術)50.6%、小売業42.5%だった。シンガポールは東南アジア諸国連合(ASEAN)市場への投資拠点との位置付けが高まっていることから、特に製造業で物流や管理業務に通じた人材への需要が増加している。
シンガポール通産省は先週、今年4~6月期の国内総生産(GDP)が前年同期比15.2%増と発表。製造業の回復に加え、サービス業が力強さを増したことから、エコノミストが予測した8.1%増を大幅に上回った。(シンガポール支局)