ベトナムの外国人旅行者数　６月は３０％増加

　ベトナムを訪れる外国人旅行者数が今年６月に大幅な伸びを記録した。

　ベトナム統計総局の最新報告によると、本格的な旅行シーズンを迎えた６月の外国人旅行者数は、前年同月比３０％増の５６万７０００人だった。１～５月は前年同期比１．４％減だったが、１～６月は同２．６％増の３５４万人と回復軌道に乗ったもようだ。現地紙ベトナム・ニューズが報じた。

　外国人旅行者の平均滞在期間は９日間で、昨年の旅行中の平均支出額は１００２ドル（約９万８４５０円）。なかでも日本人の支出額が最高で、１人当たり１日１６７ドルとなっている。

　同国政府は今後も外国人旅行者数の増加を見込んでおり、今年は前年比５．１５％増の７２０万人に達するとの予測だ。

　地方自治体も外国人旅行者誘致に向けた動きをみせている。東北部クアンニン省は、日本と韓国に同省の観光事務所の設置を検討。また、東南部ニントゥアン省は、観光に従事する人材の育成や宣伝を強化する方針を打ち出した。

　ベトナム観光総局によると、今年上期（１～６月期）の外国人旅行者数を国・地域別にみると、中国がトップで前年同期比２１％増の８２万５６００人。増加率のトップはロシアで同６０％増の１５万３９００人だった。（シンガポール支局）