雇用に明るさが見え始めたのは、アベノミクスで企業の生産活動や消費に持ち直しの動きが出始めているため。経済産業省が30日発表した4~6月期の鉱工業生産指数(速報値)は96.0と前期比1.4%増加し、2四半期連続で改善。
30日の全国財務局長会議では、生産の回復や高額品など個人消費の堅調さを背景に全国11地域の景気動向に関して12年4~6月期以来1年ぶりに10地域の判断が引き上げられた。景気の全国総括判断も「緩やかに持ち直している」と2四半期連続で上方修正された。
6月の主要経済指標(↑は改善、↓は悪化)
鉱工業生産指数 94.5 前月比3.3%低下 ↑
(季節調整済み)
有効求人倍率(季節調整値)0.92倍 前月比0.02ポイント上昇 ↑
完全失業率(季節調整値) 3.9% 前月比0.2ポイント低下 ↑
全国消費者物価指数 100.0 前年同月比0.4%上昇 ↑
(生鮮食品除く)
1世帯当たり消費支出 26万9418円 前年同月比0.4%減 ↓
(実質)
※鉱工業生産指数と全国消費者物価指数は2010年=100