ペットボトルなどを使う食品メーカーも対応に苦慮する。ヤクルト本社は10日、容器コストの上昇などにより乳酸菌飲料「ヤクルト」1本当たりの希望小売価格を5円値上げすると発表した。サントリー食品インターナショナルや伊藤園は、主力商品のミネラルウオーターや緑茶系飲料で、これまでより大幅に軽量化したペットボトルを採用し、コスト削減を図る。特にサントリーは、ペットボトルの外側に巻く商品ラベルも国内メーカーで最も薄くした。
素材価格は、シリア情勢次第でさらに上昇するリスクもはらむ。シリア自体の産油量は少ないものの、米国などの軍事介入が近隣の産油国を巻き込む事態に発展すれば、原油の需給はますますタイトになる可能性がある。中東以外から十分なナフサを調達できるかは不透明で、メーカー各社は神経をとがらせている。