財源についても不一致。麻生氏は「基本的に(新たに)国債を出さない方向で検討する」と財政規律の維持を強調。2012年度予算の剰余金、国債費の不要額などで2兆円強を用意。さらに景気回復による税収の上ぶれも期待できるからだ。
甘利氏は「財政出動もあれば法人税の取り扱いなどもある。財務省とはずれを感じる」との認識を示し、大規模な経済対策に消極的な財務相を牽制(けんせい)する。
規模については両氏とも言及を避けるが、自民党税制調査会の野田毅会長が「少なくとも5兆円程度というのは常識的」と語るなど5兆円規模が基準になりつつある。