六 おわりに
「TOKYO」
ロゲ会長のアナウンスで、ブエノスアイレスの会場は歓喜に包まれました。「みんなが頑張れば、夢はかなう」。そのことが証明された瞬間でありました。
歓喜の輪の中に、成田真由美さんがいました。パラリンピック水泳で、これまで15個もの金メダルを獲得した、日本が世界に誇るアスリートです。
その成田選手が、かつて、私に、こう語ってくれました。
「私は、失ったものを数えるのではなく、得たものを数えていきます。」
「意志の力」に裏打ちされているからこそ、前を向いて生きていこうとする姿勢に、私は、強く心を打たれました。
13歳から車いすでの生活となり、その後も交通事故など数々の困難を、成田選手は、強い「意志の力」で乗り越えて、素晴らしい記録を生み出してきました。
今の日本が直面している数々の課題。復興の加速化、長引くデフレからの脱却、経済の再生、財政の再建、社会保障制度の改革、教育の再生、災害に強く安全・安心な社会の構築、地域の活性化、そして、外交・安全保障政策の立て直し。これらも、「意志の力」さえあれば、必ず、乗り越えることができる。私は、そう確信しています。
先般の参議院選挙で、自由民主党および公明党の連立与党を支持してくださった国民の皆さんに、心より感謝します。この選挙により国会のねじれが解消されたことは、「困難を乗り越えていけ」と、背中を力強く押していただいたものと認識しています。
この選挙結果に、政策を前に進めることで、応えてまいります。いや、応えていかねばなりません。
定数削減を含む選挙制度改革について、現在の膠着(こうちゃく)状況を打破し、結論を得ようではありませんか。
憲法改正について、国民投票の手続を整え、国民的な議論をさらに深めながら、今こそ、前に進んでいこうではありませんか。
皆さん、「決める政治」によって、国民の負託にしっかりと応えていこうではありませんか。
国民の皆様並びに議員各位のご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。
ご清聴ありがとうございました。