林芳正農水相は15日の閣議後会見で「日本酒の輸出を促進するために必要なことは幅広く取り組んでいく」と述べ、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の参加国に日本酒の関税撤廃を求めていく方針を示した。
日本酒の消費が伸びている海外で現地生産品との価格差を縮め、政府が成長戦略で掲げる農林水産品・食品の輸出の倍増につなげたい考えだ。
農林水産省によると、2012年の日本酒の輸出額は約90億円。09年から3年間で約20億円増えており、政府は日本酒を輸出の重点品目に位置付けている。
ただ、米国などは現地での生産品が主流になっており、価格が5~10倍とされる日本製品の輸出の伸びは鈍化傾向にある。