米議会で暫定予算案が可決 デフォルト回避、閉鎖機関は17日から再開へ

2013.10.17 11:37

 【ワシントン=柿内公輔】米上下院は16日夜(日本時間17日朝)、連邦債務上限の引き上げ法案と政府機関再開のための暫定予算案を賛成多数で可決した。オバマ大統領の署名を経て成立する。デフォルト(債務不履行)は瀬戸際で回避され、一部閉鎖された政府機関も17日から再開される。

 オバマ氏は16日夜、ホワイトハウスで演説し、「米国民の心配を取り去る作業に着手できる」。「やるべき仕事は多い」と述べ、財政赤字削減など抜本的な財政改革に議会の協力を求めた。

 法案はデフォルトを当面回避するため債務上限を来年2月7日まで引き上げ、一部閉鎖された政府機関は1月15日までの支出を予算で手当てするもの。医療保険改革(オバマケア)の大きな修正は含まれない。また、財政赤字削減など抜本的な財政改革を超党派で協議するための委員会も設置し、12月13日までに結論を得ることを目指す。

 法案成立により、デフォルトは当面起きず米国発の世界恐慌も回避される。政府職員の一時帰休も解消し、官公庁の行政サービスや国立公園などの業務も正常化に向かう見通しだ。一方、野党共和党が当初求めていた医療保険改革(オバマケア)の先送りなどの大幅な修正は見送られた。

 米財政協議をめぐっては、債務上限の引き上げに失敗すれば米国債が史上初のデフォルトに陥り、市場や世界経済が大混乱に陥る恐れが高まっていた。

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