日銀は21日に公表した10月の地域経済報告(さくらリポート)で、全国9地域のすべての地域で景気判断を上方修正した。前回の7月の報告では東北を除く8地域を上方修正したばかり。全9地域の上方修正は4月以来、2期ぶり。
今回の修正により、9地域のうち北陸を除く8地域で「回復」の表現が盛り込まれた。例えば7月に「持ち直している」と表現されたのは北陸を含めて5地域あったが、このうち関東甲信越と東海、九州・沖縄の3地域が「緩やかに回復している」という表現に前進した。
景気判断引き上げの背景には、堅調な個人消費と住宅・公共投資が地方を含む国内全体の需要を押し上げたほか、企業の生産活動が緩やかながら増加していることがある。雇用・所得環境にも改善の動きが確認された。
同日の支店長会議で、黒田東彦(はるひこ)総裁があいさつし、景気の先行きについて「生産・所得・支出の好循環が続くもとで、緩やかな回復を続けていく」と述べ、現行の金融政策に自信を示した。