紙巻きたばこ販売数量【拡大】
たばこ税の増税は税収増を見越して行われてきたが、実際は値上げが「たばこ離れ」を加速させてきた。日本たばこ協会の統計によると、15年度、18年度、22年度の紙巻きたばこの販売数量は前年比で大きく減少。健康への機運の高まりなどもあり、販売数量は平成8年度の3483億本をピークに、24年度には1951億本まで落ち込んでいる。
このため、増税にもかかわらずたばこ関連税収はここ20年間、2兆円台で推移。税率アップは税収増にはつながっていないのが現状だ。つまり、メーカー側にとっても消費増税に連動した値上げは、自分の首を絞めることにつながっているといえる。
1箱千円にすれば税収4兆円増?
かつて、消費増税を回避しつつ財源を確保するための“つなぎ”としての増税が議論されたことも度々あるたばこ税。もともとは物質課税だったのが、健康目的の“懲罰税”的要素を帯びはじめたため、「取りやすいところから取っている」との批判もある。増税しても喫煙家サイドからは表だった反発がなく、たとえ増収につながらなくとも「健康増進になる」と増税を正当化しやすいからだ。