タイで金の取引や輸入が急増し、政府、中央銀行が対策に動き出した。取扱業者の登録制度や先物取引規制などを導入し、不正や投機的な取引を防ぎたい考えだ。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。
国際的に金の調査などを行う英ワールド・ゴールド・カウンシルによると、今年第2四半期(4~6月期)のタイの消費者向け金の需要は前年同期比で58%増加し、アジアではベトナムを抜いてインド、中国に続く3位の規模となった。
需要増で金輸入も増えている。タイ中銀によると、今年1~7月の輸入額は108億5863万ドル(約1兆590億円)で昨年1年間の123億7860万ドルの約9割に達しており、総輸入額に占める割合は8.2%と昨年の5.6%を上回った。
取引増の一因となっているのは通貨安。金は国際市場ではドル、タイ市場ではバーツで取引されるため、為替相場の変動を利用した投機的な取引が増えているもようだ。