同社はインドネシア産の鉄やすずを使用して携帯電話やタブレット端末といった電子機器を製造する方向で、同国内における部品などの供給網構築も目指す。今後は政府や地場企業と税制上の折衝や提携に向けた細部の調整を行い、年内にすべての交渉を終える予定だ。
同国内の提携候補企業には携帯販売大手、エラジャヤ・スワスンバダやたばこ製造最大手ジャラム・グループなどの名前が挙がっている。
12年にインドネシアのギタ貿易相が明らかにしたところによると、フォックスコンによる投資計画の総費用は工場建設費などを含めて50億~100億ドル(約4975億~9950億円)だった。
インドネシアは自国の技術水準向上につながる製造業の誘致に積極的に取り組んでいる。ヒダヤット産業相は「投資申請があれば速やかに手続きに入る」と述べ、同社の進出を歓迎する意向を表明した。(シンガポール支局)