ただし、インド自動車工業会(SIAM)によると、今年度上期(13年4~9月期)の同国の新車販売台数は、前年同期比5%減の85万5000台で、この10年で最大の落ち込みをみせており、自動車業界全体をみると回復傾向にはまだほど遠い。
また、燃料価格の高騰やローン金利の高止まりなどで消費者の購入意欲が冷え込んでいるのに加え、ルピー安に伴う輸入コストの上昇により、同国の自動車メーカーはそろって、今年度下期の業績は期待薄と予測している。
しかし、農村部では今年、モンスーン期に雨が多く、豊作による収入増が見込まれ、また年末にかけて消費者の購買意欲も旺盛になることから、今後、自動車の売り上げ拡大を期待する声もあがっている。(ニューデリー支局)