シンガポールの不動産開発大手、アセンダスグループは18日、インドのタミル・ナドゥ州の州都チェンナイで、インドと日本の企業とともに共同開発する総合工業団地「ワンハブ・チェンナイ」の概要を発表した。2015年2月の竣工(しゅんこう)を目指しており、投資総額は7億ドル(約700億円)を予定している。
「ワンハブ・チェンナイ」は586ヘクタールの敷地内に工業地区と居住地区、ビジネス施設を併設する「ワンストップ・サービス」が特徴。
インドに進出している日系自動車メーカーなどへの部品供給拠点となることを想定しており、自動車・電機部品や食品関係の企業を誘致していく。
事業にはインドの不動産開発大手アイレオと日揮、みずほ銀行が参画。テナントには日立グループの日立オートモティブシステムズ、高砂香料工業、味の素の3社が決まっている。
アセンダスグループのマノハ・キアタニ最高経営責任者(CEO)は「チェンナイは熟練工が多く識字率も高い地域。港湾などインフラ設備も整っており、近代的なサービスが提供できる」と話した。