日本政府観光局が20日、発表した1~10月の訪日外国人客数(推計値)は、前年同期比23.4%増の865万9000人で、通年で過去最高だった2010年(861万1000人)を、あと2カ月を残して上回る過去最高の実績となった。
10月単月では前年同月比31.5%増の92万8000人。為替市場の円安や日中関係の緊張緩和が追い風となっており、今年の政府目標とする1000万人の突破が目前となった。
国・地域別では10月、中国は前年同月比74.1%増の12万1000人で、回復基調が鮮明になった。入国にあたっての査証(ビザ)条件を緩和したタイなど、東南アジア諸国も引き続き好調だったが、全体のほぼ4分の1を占めてきた最大市場の韓国は同5.9%減の15万8000人と、昨年2月以来のマイナス。東京電力福島第1原子力発電所の汚染水漏れが影響している。
国・地域別の1位は台湾で21万3500人(58.0%増)と好調。円高の是正を背景にショッピング目的の旅行が増えている。
同日会見した観光庁の久保成人長官は、1000万人達成について「韓国の状況は引き続き厳しく、落ち込みを他の市場でどれだけカバーできるかが課題で、予断を許さない」と分析した。