優遇税制廃止は個人投資家にとって、優遇税制の廃止のインパクトは決して小さくない。
例えば、200万円で購入した株式が1000万円に値上がりしていた場合、年内に株式を売却すれば税額は80万円だが、来年1月以降、同額の株式を売却した場合は2倍の160万円となる。
カブドットコム証券の河合達憲チーフストラテジストは「12月に入れば個人投資家の売りがピークになる」としながらも、「売却後に再び株式を購入する個人投資家も少なくなく、影響は限定的」と指摘する。
英系資産運用会社のフィデリティ投信が約3000人を対象に実施したアンケートでは、年内に何らかの方法で「株を売却する」と回答した個人投資家は全体の約4分の1にとどまった。
だが、想定以上に多くの個人投資家の売りが重なれば、株価の下落要因になる可能性も否定できない。
来年1月に始まるNISA(少額投資非課税制度)では、専用口座の開設が必要で、既に保有している株や投資信託はこの口座に移せないからだ。年末までに株価が大きく下落する事態を避けられるのか、市場の注目が集まっている。