■「数カ月内」に米緩和縮小の可能性
米連邦準備制度理事会(FRB)が20日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、10月29~30日開催)の議事録によれば、政策当局者らは経済の改善に伴い、月額850億ドル(約8兆6000億円)で実施している債券購入の規模を「数カ月内」に縮小する可能性があると示唆した。
■米財務省、年内にもGM全株式売却
米財務省は21日、保有する米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の全株式を年内にも売却すると発表した。2009年に経営破綻し、公的資金を受けたGMの救済が完了する。政府は総額510億ドル(約5兆1600億円)を注入したが、これまでに384億ドルを回収したとしている。
■中国製造業PMI、4カ月ぶり低下
英HSBCホールディングスなどが21日発表した11月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は50.4と、10月の50.9から低下した。4カ月ぶりの低下。共産党指導部は1990年代以来となる広範な経済改革に踏み出したが、足元では景気回復への逆風が強まっている。
■シンガポール、成長予想引き上げ
シンガポール通産省は21日、2013年の経済成長率見通しを3.5~4%に引き上げた。従来は最大で3.5%としていた。7~9月期が1.3%のプラス成長となったことが背景。速報値は1%のマイナス成長だった。米金融刺激策による需要拡大で、製造業などが回復しつつある。