業界の懸念材料はマレーシア政府が来年予定している電気料金の値上げだ。政府は産業用の電気料金を来年の1月1日から16.85%値上げし、1キロワット時当たり0.0521リンギット引き上げるとしているが、同協会は性急だとして段階的な値上げを主張している。
同協会のリム会長は、ゴム手袋1000枚当たりの製造コストが0.2~0.6ドル(約20~60円)上昇するほか、サプライチェーン(供給網)でのコスト増もあるため価格に転嫁せざるを得ないと主張。値上げの影響を最小限にとどめるため、最初の値上げを8%にとどめ、以降は調整期間を置きつつ段階的に引き上げていくべきだとの見解を示した。(シンガポール支局)