また今年はカリブ15カ国・地域によるカリブ共同体(CARICOM)と日本が事務レベル協議を始めて20周年となる「日カリブ交流年」。カリブ諸国で記念事業を行う計画もあり、外務省は首相出席の可能性を探っている。
一連の歴訪は、来年行われる国連安全保障理事会の非常任理事国選挙に向けた票固めの意味合いもある。
二国間関係では、ロシアとの北方領土交渉が最大の焦点だ。首相は2月、冬季五輪大会が開かれるロシア・ソチを訪れ、プーチン大統領に今秋の訪日を求める考えだ。首脳会談では、領土問題について、年内に一定の方向性を見いだすことを目標に話し合う。
焦点の中国・韓国への訪問は、昨年末の首相の靖国神社参拝で当面難しくなりそうだ。ただ首相は他の外国訪問を積み重ねることで、国際社会で中国に対抗しうる影響力確保に努める考え。その一環として、今年から2年程度をかけ第二次大戦末期に激戦地となった南太平洋の島国を歴訪することも計画している。(水内茂幸)