【ソウル=名村隆寛】韓国の朴(パク)槿(ク)恵(ネ)大統領は6日、ソウルの青瓦台(大統領府)で新年の記者会見を行い、安倍晋三首相の靖国神社参拝などにみられる最近の日本について、「韓日関係を損なう動きが出ている」と批判した。
朴大統領はまた、今年を朝鮮半島の統一時代の基盤を構築する年と位置づける考えを示し、「北朝鮮の核問題が南北統一の最大の障害である」とし、「周辺国との緊密な協力を通し解決に努める」と述べた。
昨年12月の張成沢国防副委員長の粛清後、北朝鮮の情勢が不安定化している可能性に触れ、「あらゆる可能性、シナリオに備えなければならない」とし、安保体制強化の必要を訴えた。
一方で、北朝鮮への人道支援については、継続する考えを表明。今月末からの旧正月に合わせた離散家族再会を北朝鮮に呼びかけた。
朴大統領の記者会見は、外遊の際や訪問国のメディアとのインタビューを除き、昨年2月の就任以来、初めて。