故アベベ選手の写真パネルを、同氏の次男(右)からプレゼントされる安倍晋三首相=13日、アディスアベバ(桑原雄尚撮影)【拡大】
【アディスアベバ=桑原雄尚】安倍晋三首相は13日夕(日本時間同日夜)、エチオピアのアディスアベバ市内の宿舎で、50年前の1964(昭和39)年東京五輪の男子マラソン金メダリスト、故アベベ・ビキラ選手の次男で実業家のイェトナイェト・アベベ氏(45)らと懇談した。
アベベ選手は、60年のローマ五輪でははだしで走り、当時の世界新記録を樹立して優勝。東京五輪で連覇を果たし、エチオピアの英雄とされている。
首相は「私の名前がアベだから、学校で『アベベ』と呼ばれたことがある」と笑いを誘うと、「東京五輪でのアベベ選手の活躍を覚えている。圧倒的な1位でゴールした後に柔軟体操をしたのが驚きだった」などと語った。
懇談には96年のアトランタ五輪女子マラソン金メダリストのファツマ・ロバさんや同国の陸上トップ選手らも同席した。