上海市内にある五つ星の老舗ホテル【拡大】
◆「五つ星」申請見送り
4000軒を超える中国の星付きホテルのうち、五つ星ホテルは680軒。ざっと見積もって、昨年の業界全体の売り上げは前年比でおよそ25%減となる。
倹約令の影響が直撃して不振が続く中国のホテル業界。陳副会長は地方政府に対し、税金や、水道代・電気代の優遇などの支援策を訴えるが、一部の専門家は、それよりもまずはターゲットを「官」から「民」に変えるべきだと説く。
必要なのは(1)サービス基準の下方修正(2)大型の宴会場や会議室を客室など別の用途に変えるといった経営構造の転換(3)五つ星ホテルではなく、庶民がマイカー旅行などに利用できるリゾート系のホテルの建設に力を入れるといった投資対象の調整-というのが専門家の見解だ。
一部のネットユーザーも「市場競争に勝ち抜くためには、公務員ではなく企業や一般消費者に目を向けるべきだ」とし、自主的な“降格”だけでは意味がないと断じている。
また、「中央政府は歳出予算を厳しく制限するなど問題を根本から正さなければ、何も変わらない」との声も挙がっており、倹約令が単なる掛け声で終わるのではないかとの見方も少なくない。
浙江省社会科学院調査研究センターの楊建華主任が指摘するとおり、汚職撲滅に必要なのは「歳出を根本から規制する措置、発想を根本から転換させる教育や啓蒙(けいもう)、制度や法律に基づいたルール作り」であろう。(京華時報=中国新聞社)