【Monday i. インタビュー】証券会社で商品先物扱う意義大きい

2014.2.3 05:00

 □ドットコモディティ 吉田哲コモディティ・アナリスト

 --農産物も含め日本の商品先物市場が低迷している

 「農産物については、移管のメリットが出ておらず残念だ。商品先物市場全体の魅力がなくなり、投資家が抜けていく中で農産物の取引も減ったということだろう。取引が減って流動性が小さくなったため、(価格変動リスクを回避するための)ヘッジ機能がないとして、そういう目的の売買も減るという悪循環が起きている。魅力的なマーケットづくりが急務だ」

 --活性化に必要なことは

 「香港やシンガポールのように、海外のお金がもっと入りやすいようにすることが大事だ。例えば、円建てだけではなくドル建て、重量単位もグラムだけではなく(貴金属の計量で海外で一般的な)トロイオンスで取引できるようにすることが考えられる。金や原油で魅力が上がれば、商品全体に波及する」

 --規制の厳しさも、低迷の一因とされる

 「勧誘規制で個人が入りにくくなり、ボリュームが減っている。規制緩和は必要だが、不招請勧誘(要請していない顧客に対する勧誘)が禁止になった経緯を考えると、業界に再び悪いイメージを持たれないように罰則も強化するべきだ。良いものは伸ばすが、悪い行為は罰するという環境づくりが重要だ」

 --「総合取引所」の実現は打開策になり得るか

 「(農産物が移管され商品先物が)一つのマーケットになったから、他との統合も模索しやすい環境になってきた。(為替相場で価格が動く)商品先物はFX(外国為替証拠金取引)と親和性が高い。株と同じように証券会社で扱ってもらえれば、信用補完や利便性向上の点でも意義が大きい」

                   ◇

【プロフィル】吉田哲

 よしだ・さとる 2000年国内の商品取引会社に入社し、個人向け営業を担当。07年から現職。情報配信を中心とした業務を担当する。山形県出身。36歳。

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