2014年3月期の通期業績予想を上方修正する企業が相次いでいる。6日までに13年4~12月期連結決算を発表した東証1部上場企業(金融を除く)の約2割が通期の経常利益予想を引き上げており、昨年4月以降でみると4割近くが上方修正したことになる。ただ、業績を押し上げる円安も足元では一服しており、新興国経済の減速など、世界経済のリスクもくすぶる。企業の想定為替レートと実勢の差も縮まり、為替差益による業績の上振れ余地も小さくなってきた。
SMBC日興証券の集計によると、4~12月期決算を発表した803社(金融を除く1部上場企業の65%)のうち、137社(17%)が経常利益予想を、124社(15%)が最終利益予想を引き上げた。昨年4月以降の発表をすべて合計すると、経常利益予想を上方修正した企業は35.8%に当たる442社。
経常利益予想を100億円多い1900億円に上方修正したスズキの長尾正彦常務役員は「国内の販売が好調で、為替環境も良好だった」と強調した。