深刻化する中国の水質汚染による影響は、製造業や農業を圧迫するだけでなく、住民の健康被害にもおよんでいる(中国新聞社)【拡大】
大気汚染対策の行動計画で予定されている投資額が1兆7000億元であることを考えても、中国政府の水質汚染対策に対する本気度が感じられるだろう。
もともと、第12次5カ年計画(11~15年)期間中、都市部の汚水処理施設および再利用施設の建設に4300億元近くの資金が投じられる予定であることから、汚水処理関連業界に対する期待感が広がっていたが、この流れにさらに拍車がかかったといえる。
専門家によると「巨額の投資は水質汚染対策に最先端の技術や設備を導入するためであり、その点において民間資本にも大きなチャンスがある」という。
◆汚泥処理に重点
中でも「水質汚染対策行動計画」の主要課題となっている汚泥処理は今後5年間で、施設の建築や改築、およびその後の運営に1000億元以上が投じられるとみられ、投資対象として一躍注目が集まっている。
関連業界のアナリストは、水質汚染対策と最も関連のある企業として、川上の水処理設備関連会社、川中の建設関連会社、そして川下の汚水処理施設の投資、運営会社を上げており、今後は再生水や膜技術、工業排水処理関連の上場企業にも恩恵がおよぶ見通しだ。
深刻化する水質汚染に対する中国政府の対策強化は、関連業界に対する市場の期待感をも引き上げている。(証券日報=中国新聞社)
●=櫂のつくり