原因の一つは、募集者数そのものが減っていることにある。習近平政権になってから全国に節約ムードが広がり、行政機構の整理や人員削減に取り組むところが増えているからだ。各地の募集者数をみても、増えているのは山西省、陝西省など数えるほどしかない。江西省のように、応募者数は10%の減少だが、募集者数も33%の大幅減になっているため、かえって競争率が47倍(昨年は34倍)に激化しているところもある。
だが理由はそれだけではなさそうだ。公務員になる最大のメリットは表向きの給与のほかに、福利厚生面での厚遇を受けることができること。さらには様々な「灰色収入」も期待できる。賄賂や贈り物とか、未申告の報酬などの類だ。ところが習近平政権下では、厳しい反腐敗キャンペーンが展開されていて、このメリットを享受しにくくなっている。
全国統一の国家公務員試験は今年も11月に実施される。応募者数は2009年に100万人の大台を突破し、その後も増え続けている。昨年は152万人と記録を更新した。募集者数は2万人余りなので、平均すると約70倍の狭き門。だが、今年の応募者数は地方公務員と同様、かなりの減少となりそうである。