中国財政省がビジネスジェットに奢侈(しゃし)品(ぜいたく品)税課税を検討していることが、このほど北京で開催された民間航空関係者とメディアの交流フォーラムで明らかになった。参加した多くの業界関係者がビジネスジェット市場形成に大きな打撃となるとして強烈な反対の声を上げている。
中国航空運輸協会通航(ゼネラル・アビエーション)委員会の王霞総幹事は「ビジネスジェットは富や特別な身分のシンボルではない。中国のビジネスジェット市場はまだ歩み始めたばかりで、市場コストをこれ以上増やすべきではない」と語った。
中国最大規模のビジネスジェット運営会社、金鹿公務航空の焦健副総理は「ぜいたく品は一部だけで大部分は通常の交通手段だ。ビジネスジェットは大幅な時間短縮ができる“タイムマシン”にすぎない。通常の乗用車がぜいたく品に分類されないのと同じように、ぜいたく品とすべきでない」という。
現在、ビジネスジェット購入には、航空機本体の価格以外に一定の増値税(付加価値税)と輸入関税を納付しなくてはならない。業界関係者らは「さらに奢侈品税が加えられたら、購入者は買う気を大幅にそがれてしまう」などと話した。(羊城晩報=中国新聞社)