台湾の著名食品会社、老董牛肉麺はこのほど、電子機器受託生産大手の鴻海科技集団と提携し、飲食会社「中華老董公司」を共同で設立することを明らかにした。鴻海傘下で中国本土での製造を手掛ける富士康科技集団(フォックスコン)に向け、従業員用の食堂を手掛けていく予定という。
老董牛肉麺の劉正雄董事長は、新会社について「資本金など詳細については未定。しかし広東省深セン市にある富士康の竜華工場や、河南省の鄭州工場など規模の大きな工場を皮切りに、セントラルキッチンを建設し、従業員の食事を提供する計画だ」と語った。
また、工場周辺に飲食店舗を開く考えもあるといい、工場内のセントラルキッチンから周囲の店舗に対し食材などの配送を考えているという。
今回の動きは、鴻海が本土の内需拡大を商機とみて、飲食業への正式参入の足がかりとしているともいえる。劉董事長は「富士康は従業員数が多く、食事提供による商機は非常に大きい」と指摘した。
今回の提携は、鴻海の郭台銘董事長が老董牛肉麺の常連客だったことがきっかけだ。2008年、郭董事長の結婚パーティーの際、夫人の指定で同店の牛肉麺700杯が主食として出された。(台湾 経済日報)